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ハンデっ子息子の付添い入院レポ〜息子の入院中にコラム書いちゃいました〜

こんにちは。
息子が手術を受けるため、県内の某病院の小児科に先週から付き添い入院をしているママです。

息子の入院は今回で7度目くらいですが、現在入院している小児科の利用は“初”になります。コロナ禍もあって、面会制限は厳しいですが、設備は綺麗なので居心地は良好です。

入院してまず驚いたのは、30程度ある小児科の病床数がほぼ満床だったこと!
既に春休みに入っていたので、通常よりも多いのかもしれませんが、病気と戦っている子ども達が病床の数だけいると言う現実がここに存在しています。

小児科に隣接する場所には、<NICU><GCU>があり、治療中の赤ちゃん達がそこに入院しています。ご両親だけ面会が許されているので、指定の面会時間になると、続々と赤ちゃんのお父さんやお母さん達が訪ねて行きます。腕組みや手つなぎをしながら訪問される仲良し夫婦も多く、『我が家もそんな時代があったなぁ〜…』と小児科からひっそり遠い目をしながら、ひたすらグズる息子をあやしていました。笑

NICU&GCUを知っていますか?

<NICU>とは、Neonatal Intensive Care Unitの略で、「新生児集中治療室」の事をいいます。予定よりも早く生まれた赤ちゃん、小さく生まれた赤ちゃん、何らかの疾患(呼吸の助けが必要だったり、心臓などの病気)がある赤ちゃん達が、集中的に治療を受けて元気に大きく育つためのお部屋です。お部屋には特別な機械や設備があって、お医者さんや看護師さん達が24時間見守ってくれています。

<GCU>とは、Growing Care Unitの略で、「新生児回復室」のことをいいます。NICUでの治療を乗り越え、状態が安定してきた赤ちゃんが引き続きケアを受けるお部屋になります。

意外とNICUは身近なんです

富山で産まれる赤ちゃんが、どれ位の割合でNICUに入院していると思いますか?

富山県では毎年500人くらいの赤ちゃんがNICUに入院するそうです。これは、新生児の16人に1人がNICUに入院している計算になります。意外と多くの新生児がNICUに入院しているので、NICUにいたことがあるお子さんがクラスに2〜3人いてもおかしくない状態なんですよ。
NICUに入ったからといっても、何事もなく健康に過ごしていける赤ちゃんもいれば、障害があったり、医療的ケア(経管栄養や酸素吸入等)が必要な赤ちゃんもいます。

息子もNICUでお世話になった一人です。

幸せな産後生活しか思い描いていなかったので、まさか、我が子がNICUに入ることになるとは…、障がいを抱えて産まれてくるとは…、夢にも思いませんでした。

産科病棟を退院するまでの数日間、幸せそうなお母さんや赤ちゃんの声が聞こえてくる度にすごく辛く、「何で、私の赤ちゃんだけ健康じゃないの!」と幾度となく泣いて過ごしていました。

それでも少しづつ前に進んでいこう!と思えたのは、「たとえ出生前に障がいがあると分かっていたとしても、ママなら産んでいた気がするよ。」と旦那が言ってくれたからだと思っています。

NICUでは哺乳力が弱い息子が、少しでもお口からミルクを飲めるようにと献身的に看護をして頂いたり、酸素チューブを止めるテープに毎回可愛い絵を描いてもらったりと、看護師さん達から沢山の愛情を頂きました。

私にとってNICUでの入院期間は息子の障害を、徐々に受け入れる期間でもあったように今は思います。

息子との入院生活について
(現在絶賛付き添い中!笑)

子どもの付き添い入院って大変だと思いますよね。
実際大変です。笑

息子が寝たタイミングでシャワーを浴びたり、病院内のコンビニにご飯を買いに行ったりしています。
今は手術前でゆっくり過ごせる時間もあるので、食事とお昼寝以外ほぼプレイルームで過ごしています。

病院のプレイルーム内には、至るところに電源コンセントが設置されています。また、酸素の流量調整が出来るアウトレットバルブも完備されています。輸液ポンプ(お薬や輸液などを投与する機械)を使用している子でも、酸素吸入が必要な子でも安心して遊ぶことができるようになっています。

病院ならではの配慮が本当にありがたい!

2メートルの距離に思うこと

コロナ禍と言う事もあり、病棟は面会制限がかかっています。小児科の面会制限は、他の科に比べても厳しいように思えます。

子どもの付き添いをしていないパパやママは、基本的に病棟に入る事は許されていません。
病棟に一旦入ると、退院まで子どもに会うこと、触れることがなかなか叶わない。そんな状況に今はなっています。

そんな状況でも、少しでも我が子に会いたいと願うパパやママがいます。

ある日、チューブなど付けた子どもをママが抱っこして立ち入り禁止区域側(病棟側)に立っていました。その2メートル先(立ち入り禁止区域ではない場所)にはパパが立っていました。

ソーシャルディスタンスを保ちながら、ほんの数十秒ですが、我が子との交流をされている親子がおられました。近くにいるのに触れないもどかしさ、でも会えた喜びなどが離れた場所にいても伝わってきました。
 

たった2メートル、されど2メートル。
親子であっても近寄れない距離。

だけど、万が一コロナに感染していたとしても子どもに影響を及ぼさない距離。その距離感に涙が出そうになりました。

ここには、入院を余儀なくされている子ども達がたくさんいます。出生後からずっと入院をしている子もいれば、我が家みたいに手術のために入院をしている子もいます。産まれてから一度もお外に出れていない子、手術を繰り返し受けている子、みんなみんな頑張っています。

息子が生まれるまで、赤ちゃんは元気で産まれるものが普通だと思っていました。

『そうじゃない。
​ 元気に産まれてくるのは奇跡なんだ…』

と病院に入院するたび思い知らされます。

何で私だけは大丈夫だって思ってしまったんだろう。絶対なんて存在しないはずなのに…

明日、息子は手術をします。
手術後数日間ICU(集中治療室)に入るので、一旦ママとはお別れになります。

普段、暴れん坊で困るけど、会えないと思うと寂しくなります。

横で息子の寝顔を見ながら、明日の手術の無事を祈りつつ眠りにつきたいと思います。

ICUから出てきて、元気に動けるようになったら、またママと一緒にプレイルームに遊びに行こうね!

富山のインクルーシブ子育て応援 Kanon.
インスタグラム @kanon.2020.10

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